「…そろそろ帰るか」

「そうだね」


なんだか嬉しくて

ちょっぴり恥ずかしくて


お互いに少し視線をそらしてしまう。


堅斗君は私に手を差し伸べて言った。

「家まで送るよ…朱裡」


……!!


私は差し伸べてくれた手を握った。

「うん…堅斗ッ」


生まれて15年


私に初めて彼氏が出来ました。