大嫌いなアイツ




駿と女は着替えながら笑っている。



「…まぢ…許さねぇ…」



あたしはみんなの前で封印していた、美龍モードに入った。


もちろん駿と瑠偉はあたしの正体を知らない。






「……美香に何ができるの??」


駿は、馬鹿にしたように言ってきた。



「……………」



「……なんなら喧嘩でもする??

まっ女の子には暴力は無理か♪
俺に勝てる訳ねぇしな。」



確かに駿は強い。


けど、あたしは現役の総長やってんだょ!!!


だから負けねぇ。







「…やってやるよ…」



駿と瑠偉は驚いていた。







「…やめとけ…美香。


駿は暴力だけは強いんだぞ??
お前だって知ってるだろ??」



瑠偉が初めて口を開いた。



「………うっせ。


お前は黙ってられるのか??

あたしは無理。だからやる。」


「……で…も……」



「瑠偉、あたしを信じて。


あと…友美を安全なところに連れて行って??」



「……わかった………」




瑠偉は友美を抱きかかえて

部屋を出て行った。







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