あれからいつの間にか寝てしまってたみたいだった。



目が覚めると、瑛斗の顔がドーンとあって少しびっくりした。




そうだ。
暖かくて、人のぬくもりを感じることが久しぶりで。
ずっと瑛斗の腕の中にいたんだっけ。




パッと目に入った時計は10時を指していて、急いで瑛斗の腕の中から出た。




「……んっ…」



瑛斗が目を開けた。
グッと伸びをして、ミルクティー色の髪を触る。



「もう10時!!学校!!」




「んー…だっりぃ」



本当にダルそうだ。
ふぅっと息を吐くと、目を閉じて顔を上に向けた。