「帰んなって言ったのそっちだろーが」




「べ、別に用事があるなら帰れば良いじゃんっ!!」



さっきのことを思い出すと顔が赤くなるのが分かった。
それ隠すために下に視線を落とす。




「可愛くねぇな、お前」




「別に可愛いと思ってもらわなくて結構です!!」


ふんっと顔を背けて、ソファに寝転んだ。



ホントは可愛くしたいし、可愛いって思ってもらいたいよ。
特に、好きな人には……。
でもできないんだもん。
しょーがないじゃん。。



鼻の奥がツンッとして、涙がジワッと滲んだ。