「……なにしてんだよ?」




「何って……えっと…、、」




「言えねぇことでもしてんのかよ」




どうしよ……
言うべきか、言わないべきか……。。




「してないよ。」




「あっそ。」



いまいち信じてもらえてないみたいで、何だか泣きそうになる。




「親が…、毎日置いてくの。」



そう言うと、橘くんは黙ったままこっちを見た。




「親とはしばらく会ってない。仕事とか地位の方が大切で、アタシは酒井家の恥だって……」




涙で視界が少し歪んだ。
それを分かってか、橘くんは目を閉じた。