負けない!!って思う反面、泣きたい気持ちもいっぱいで学校にいるのが辛かった。





クラス委員長を引き受けた自分を呪いたくなった。



HRで前に立っても、女子のほとんどは話を聞いてくれなかった。




「酒井、ちょっと……」

クラス全体を見渡していた山ちゃんに呼ばれた。



「なによー」




「クラスのみんなと何かあったのか?」




「え、何で?何もないけど?」




あくまでも明るく、いつも通りに答えた。



そんなアタシを見て、山ちゃんは「じゃあ良いんだけど」って職員室に戻っていった。