「落ち着いたか?」 家の中に入って、しばらくしてから落ち着きを取り戻した。 「うん……」 「酒井……妊娠、してるのか?」 山ちゃんの質問に、コクンと静かに頷いた。 「それは……、橘の子なのか?」 卒業式が終わったとは言え、簡単に頷けるはずもなくて……戸惑った。 「大丈夫だ。正直に言ってくれ」 「……そう、だよ」 「わかった。言ってくれてありがとな。まあ色々な話はまた今度、じっくり!」 ニッと子供みたいに笑った山ちゃんにペコッと頭を下げた。