「……誰の子?」
お腹を指差してボソッと低い声で瑛斗が呟いた。
「……瑛斗には、関係ないでしょ」
「じゃあ誰の子か教えて?」
「…教えてどうするの……」
「もちろん結婚するよ、美愛と。」
ふんわり笑った瑛斗に、悲しさと怒りが入り混じった涙が出てきた。
「…そんなのっ…無理、でしょ……そんなこと、言わないでよっ……!!」
「聞いて、美愛」
「ヤダ!!帰ってよ…帰って!!」
精一杯の力で瑛斗を押したけど、その腕を瑛斗に掴まれた。
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