「瑛斗、ちょっと休憩してこいよ!」



龍がそう言うと、瑛斗は小さくため息を吐いた。



「……悪い。頭冷やしてくるわ」




「おぅ!店は任せとけー!」



龍の茶目っ気ある表情と声に、少し微笑んだ瑛斗と目が合った。




「美愛も、おいで?」



いつもと違うしゃべり方にドキッとした。
店もあるし、でも行きたいし……
どうしたら良いかわからなくて、龍を見た。




「美愛も一緒に行って来いっ!」




「ありがとう、龍」






瑛斗と屋上に行くと、ごめんしか言わなくて。
ずっと空を見上げてるだけ。


その横顔が寂しくて、でもキレイで眺めていた。