「はい、いきまーす!瑛斗もっと笑ってー」



なんて、やってる自分にため息が出そうになって。


視界には龍が苦笑いしてるのが見えた。
はい、どーぞ!って女の子達にカメラを渡すと、さぞかし嬉しそうな顔で帰って行った。




そこからは、アタシはシャッター係か!ってぐらいカメラをお願いされて……




もう、泣きたいよ。




「美愛?もう撮らなくて良いって」



「そんなわけにはいかないじゃん……」



「別に俺だって他の女と撮りたいわけじゃねぇし。龍だってそうだろ?」



「うん。本当にもういいよ?」