「美愛ちゃん。大丈夫?」


龍がふんわりと笑って、こっちを見てくる。
手には少しかじったからあげ……





「龍くん、かわいいーっ」


「つまみ食いしてるー!」




店の前にいる子が黄色い歓声を送る。




「モテモテですね。」



ボソッと呟いた声は、女の子達の声で龍や瑛斗には聞こえてないみたいで……




「瑛斗くん、一緒に写真撮ってくださいっっ!!…あのカメラお願いします!」



ア、アタシ……?
何でアタシが撮らなきゃなんないのよっ!!なんて思いながらも、カメラを受け取ってしまう。