「ん~…うん。卒業もできるか分かんないし」




「これから頑張って来たら、卒業はできるって」



「うんー…そうだと良いけど」




学校に来るつもりはある。
だってやっぱ、卒業したいし。
卒業のことで自分自身、いっぱいいっぱいで進路を考える余裕なんてなかった。




「やりたいことないのか?」



「やりたいことか……」



正直、やりたいことはいっぱいある。


服の勉強がしてみたい。
昔から服を作ってみたくて、その学校に行きたい。




「ん~…服の専門学校に行きたい」



そう言うと、山ちゃんは嬉しそうな顔をしてて。

瑛斗を待たしてることもあって、山ちゃんにお礼を言って教室へ戻った。