「あの……、その、アタシ…初めてで…」



そう言うと瑛斗は目を大きくして驚いた表情を見せた。




「悪い……」



アタシの乱れた服を直すと、瑛斗は自分の髪をクシャッと掴んだ。




「ご、ごめん……あの、嫌とかじゃなくて……」



深呼吸した瑛斗を見つめる。





「ゆっくりで良い。美愛の心の準備ができるまで、待つから。」




「べ、別に今でも良いっ!!」



すごく子供扱いされたみたいで、
瑛斗はそういうことに慣れてるように聞こえて、悔しかった。