そんなこと考えてると、あっという間に学校に着いた。 授業中で静まり返った廊下を瑛斗と歩いて教室に向かう。 「瑛斗くん」 階段を上りきった時、屋上へと続く階段を下りてきた女の子が口を開いた。 …………誰? 見たことないから、きっと後輩なんだということは分かった。 長くて少し傷んだ金色の髪 大きい目を囲む黒いライン ゴールドのシャドー 一言で言うと、ギャル でも、何か瑛斗とはお似合いな感じで…… 複雑な気持ちに陥った。