アタシの頭をポンポンとした瑛斗が意地悪く呟く。



「ま、お前は今日来てくれなかったけどさ」




「…こっちにも、色々あるんです」




「言ってみ?その色々を。」




「信号……信号が青だったら行こうって……」



と、目線は下に落としながらぶっきらぼうに言う。




「俺は信号が赤でも来るから」




アタシの頭に乗せていた手で髪をクシャクシャとすると、そのまま抱きしめられた。