―― ブーブーブー いつの間にか寝ていたみたいで、携帯のバイブで目が覚めた。 「もしもし……」 「帰るんだったら早く来い」 少し低めの声に、しっかり目は覚醒した。 時計を見ると16時37分…… やっば……!! アタシ、どんだけ寝るんだよ…… 「すぐ行くっ!!ごめん!!」 体育の授業よりも真面目に走った。 アタシ、意外と速いじゃん?なんて余計なことも考えながら門まで全力疾走。