雲間のレゾンデートル

「どっちなんだろあたしって」


 体は認められてもやっぱり社会的には認められてないし。

 大人なのか子供なのか考えても分かんないや。


 …考えるの、嫌になっちゃうな。

 誰かあたしに――

 

「お嬢!」


 袋小路に入った疑問に匙を投げかけたところで聞きなれた声と呼び方が耳に届く。

 周りを憚らない大きな声にあたしは思わず振り返った。


 そして振り返った先にある見知った顔を見て、――申し訳ないけど振り返るんじゃなかったと後悔した。