『お待たせ!準備出来たよ!お迎えヨロシク』


そんないつもの優衣の電話にすでに支度を済ませていた俺は下駄をはいて優衣の家に向かった。


―――ピンポーン


「はー…い!…お待たせ!」





そう言って出てきた優衣は。

今までに見たことないくらい女の子っぽくて、いつも下ろしてる髪はきれいに結い上げられて色っぽいウナジがあらわになっている。





胸がどうしようもなくドキドキして、
いつもの俺ってどうしてたっけ?



というか…どうしよう。

まともに優衣の顔が見られなくて、
さっきから会話がいつも通りに弾まない。