―――ドンッ

「きゃっ!」


人が増えてきたせいで
なれない下駄に足もとがフラつく。

コケそうになるのを必死で堪えながら
前で待っていた佑太に追いつき
「も~!早いよ」と文句を言っていると…



「んっ。」



そう言って手を差し出された。


「えっ?」

「優衣そのままだとコケるだろ?捕まってろよ」



いきなりで呆然としてると
佑太の手が私の手を包み込んだ。



そしてそのまま歩きだす佑太。



小さい頃から手なんか繋いでるじゃない!



なんで今日に限ってこんなにドキドキしてるの?

今日の私なんだか…変。