「おめでと―さん。ひなた!お前もやっとだなぁ」

このさっきの馬鹿と違って優しい男子は小林涼だ。
私の男友達!
因みに香奈の彼氏。

「ってかさぁ―ひなたと祐也だけだったよね。彼氏居ないの。」

「まぁ、私も今日から負け組とはおさらばだからね―。さらば、負け組祐也よ。」

「めっちゃうっぜ――――――ぇ!なんでこんな奴に彼氏が…」

「ひなにも良い所ぐらいあるわ!」

「ありがど―!がなぁぁぁぁぁ―」

「ひなキモイ。」

まぁなんやかんやで屋上に向かう私達。

付いて来たい言い出して…

「ひな、頑張れ!頑張ってこい!」

「頑張ってね。」

「おぅ、頑張れ。」

「振られてこい」

「なんでみんな温かく送ってくれるのにお前はそんなんなんよ?」

「ほら、ひな―早く行け!」

香奈の促す声。

「は―いっ!」

私は大声で叫んで駆け出した。
駆け出すと言う程の距離でもないが。

私は屋上に来てビックリした。

沢田真樹さん+3人の男が…

「あぁ、待ってたよ。陽向さん。」

「すみませんっ、待たせてしまって…」