今じゃ、覚えてくれたから気にしていない。 あの時の事を、思い出しながら電車を待っていた。 気づけばホームに近づいている。 読みかけの本を鞄に入れ、小さく息を吐いたー…。 陽菜に会える喜びと、前よりも好きになっている事が分かる。 本当は触れたくてたまらないーー。