「読みたいなら貸してあげるよ」 本を閉じてクスッと笑いながら渡してきた。 そんな男の子に私は 「いぇ、私も本はあります」 「そうなの?その割には読みたそうにしていたけど?」 「そうですか?でも、私も持っているので…」 そう言ってガサゴソと鞄の中を探った。