もう一度名前を呼んでほしい

「カオルー。」

どうしても反応してしまうこの名前。

「こら…先生を付けろ。」

教室から出てきたのは紛れもなく彼だった。




「先生……」
涙が一粒頬を伝う。

「………」

「先生…?」










「誰ですか?」