もう一度名前を呼んでほしい


「美術の成績悪いらしいな。」

「絵が苦手なんですよ。」

「そうか。じゃ…美術部入れ。俺が教えてやるから。」
「はぁ…」

思えばこんなに不純な動機だった。


けれど、

こんなに楽しくなるなんて
思わなかった。