先輩の胸は素敵な香りがした。



あの綺麗で優しそうなママのおかげなのかも知れないね。



もしも、あたしがまたいつものように何かにぶつかって記憶喪失になったとしても、この香りを匂えば記憶を取り戻すのね。


そう、王子様のキスで目を覚ます女の子のように。



あたしはいつの間にか眠ってしまっていたの。