愛してる~禁断~

「久々に電話してきてどうしたの?」



「あ~そうだった!明日さ~彼女とデートなんだけど、どこがいいと思う?」






「は?自分で考えなよ。」



「だって女の趣味わかんないし。」





「女の子はね!彼氏が考えてくれたとこならどこでもいいの!一緒にいるだけで幸せなんだから!」







「まぢで?………ぢゃあ………ラブホとか?」






「ばか!」




「だって俺行きたいし~」





「はいはい!んぢゃきるね!」





先生とメールしたいんだけど…





お兄ちゃんなんかに構ってらんないよ。






「おいっ!ちょっとまて!」






「なに?まだなにか?」




「お願いだからデートの場所考えてくんね?」






「はぁ……水族館は?」



「おっ!いいね!決まり!さっすが俺の妹!」





「ばかぢゃない?」






「お前に言われたくねぇよ。ってかお前いま好きなやついるだろ?」






「は?」





「どうなんだよ!」




「いないよ…なんで聞くの?」






「お兄ちゃんの勘だな!いつもより元気っぽいし!やっぱ恋すると変わるんだよ!」






「恋なんかしてないよ。それにいつもと一緒だから。」






「そっ?まっ。どーでもいいけどな!ぢゃあな!」




ぷちっ。





電話がきれた。




「なにもかも急すぎだよ…お兄ちゃん。」











私は恋なんかしてないよ。




ずっと拓が好きなんだから。



他の人なんて好きぢゃない。





……好きなんかぢゃない……………よね?