外に出ると今日も雨。
あの日の様な雨模様。


頭の上には傘がある。
濡れないように。
涙が流れないように。


カイラがアタシを守ってくれる。


消えないように、守ってくれる。



「ねぇ、カイラ?」


「ん?」


「アタシさ…あの時…」



「消えなくて良かった」



「え?」



「ユマが消えなくてよかった」



そう言って微笑むカイラは、アタシを今日も守ってくれる。





END