「…大丈夫か!…しっかりしろ!!」
突然後ろから抱きしめられた。
だ…れ…?
力無く振り向くと、そこには成瀬さんの姿が。
「…な…んで………」
「今朝、ゆうの会社で会議があって。社員の人達がゆうの話をしてたのを耳に挟んだんだ。今日は休んで旦那さんのマンションの片付けに行くって。で…何か嫌な予感がしたから…勝手に追いかけてきたんだ。そしたら…」
あたしを抱きしめる力が強くなる。
「なぁ…もっと俺を頼れよ…何でひとりで泣くんだよ。俺は…ゆうの支えになりたいんだ。」
あたしはカッとなり、成瀬さんを思い切り突き飛ばした。
「夫が急に亡くなって、その夫には女がいましたなんて…そんなこと…あなたに言えるわけないでしょう!?あたし達は…許されないの!汚れてるのよ!もう…別れましょう…あたしをほっといて!!」
あたしはアスファルトに突っ伏して泣き叫んだ。
そんなあたしを成瀬さんはしばらく黙って見つめていた…

