「…ゆう、そろそろ時間だよ…起きて。」



激しく求め合った後、いつも疲れて眠ってしまうあたしを、成瀬さんはキスをしながら起こしてくれる。



「…ん…はぁっ……」



だんだん深くなっていくキス。



「ゆう…ダメだよ、帰らなくちゃ…」



そう言いながらも、あなたはあたしへのキスをやめない。



…知ってるの。これは…わざとでしょ?



まだ帰らなくちゃならない時間じゃないことなんてちゃんとわかってる。



嘘つき。



でも、あたしは彼の嘘を見抜いていない振りをする。



もう少し、あなたを感じていたいから。



「あぁ…ゆう…」



あなたもあたしを感じて?



限られた時間が許すまで、あたし逹は肌を重ね合っていた。