自宅へ入ると、力が抜けた様に玄関に座り込んだ。 唇と左胸が熱い。 あたし… どうすればいいんだろう… しばらく玄関で座り込んでいたが、キッチンからご飯の炊けたタイマー音が鳴り響く。 とにかく切り替えなくちゃ。朝食を作って子供達を起こして… いつもの朝なんだ。 ただ違うのは… 彼の残した約束の証が、しばらく疼いて仕方無いだけ。