体が温まってきて気持ちが落ち着いてくると、やっぱり後悔の念があたしの頭を駆け巡る。 こんなの…やっぱりいけない。許されない。 …あたしは一時の熱病に冒されただけ。 シャワーを頭から浴び、この疼く気持ちも溢れる涙も、すべて洗い流してしまいたかった。 「……うっ…ぐすっ…」 気付きたくなかった。 こんなにも成瀬さんに惹かれてたことを。 許されない気持ちに蓋をするにはもう後戻り出来ないほど… 彼を焦がれていたなんて。