サクサクと落ち葉を踏みしめながら、流れる涙を拭いもせずにいた。 あたし、バカじゃないの? 何で泣くのよ! 始まってもいないことに、泣くなんてバカだよあたし… そう、自分で決めたことじゃない。あたしにはあたしの守らなくちゃいけない生活があるんだから。これで良かったのよ… ぐっと顔を挙げて、公園の門の外へ出ようと大きく一歩を踏み出そうとしたその時… 突然後ろから抱きしめられた。 「……ゆう。いかないでくれ…」 温かい優しい腕に抱かれ、体の力が抜けていく…