あたし達は愛してるの言葉に溺れながら、激しく求め合った。



堪えた気持ちを解放した体は、彼の愛撫と憤りをいつも以上に深く受け入れる。



混ざり合う吐息、流れ落ちる汗さえも愛しい。



一秒でも離れたくない。




「…成瀬…さ…愛して…る」


途切れ途切れにあたしの口から漏れる言葉を彼は人差し指で遮る。



「ゆう…俺の名前を言ってごらん?ほら…」



その人差し指は、吐息と愛の言葉を絡めるように優しくあたしの唇をなぞる。快感と愛しさで体の奥から自然に言葉が漏れた。



「孝行……」



「初めて名前で呼んでくれたね…ゆう。嬉しいよ…」



とろけるような深いキス。どんどん激しくなる鼓動と衝動を体全体で受け入れる。お互いの名前と愛の言葉を囁きながらの情事は、気を狂わせるほどに甘くて…



あたしは何度も彼の名を叫びながら、大きな波に溺れていった…