「ゆう、今すぐ決断しないでほしい。俺達にはお互い時間を掛けていかなければならないことがたくさんある。急いで見失ってしまうことがあるのはわかるだろう?ゆっくり…ゆっくりでいいんだ。焦ることはない。」



あたしは静かに頷いた。



「俺達はここからが始まりなんだと思う。俺はゆうを愛してる。この気持ちに嘘はないよ。ゆうは…俺のこと…どう思ってる?」



真剣な眼差し。



「あたし…」



今まで口に出してはいけなかった言葉。



あたしの胸の奥に隠していた気持ち。



寂しさを埋めていただけだと思い込んで蓋をしてきた感情を…




口にした。




「愛してる…」