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冷たい風は容赦なく私たちの体温を奪っていく


「クシュン」

寒い―
湘南に行きたいて言ったのは私だけど…
寒すぎ↓風邪引きそう…


「おぃ大丈夫か?やっぱ寒かねぇ…車行こうかぁ?」

「あ゛―!」


「えっ??どうしたと?」

「今何時なん??」


翔太郎はディジタル時計のライトを付けた


10時50分…


「10時50分?!ヤバイよ!もう門限間合わへん!!どうしよう……」



12時に寮の入り口は施錠される。施錠されれば朝の6時までは寮に入れない…


いくら期限付きででデートをする約束を交わしたからって…
いきなりお泊りデートなんてあり得ないて!


焦る私を見て翔太郎は


「朝まで一緒にいたらよか!」


何時ものクールな顔でそう言った…


「え………?」


ドキドキ
鼓動がみるみる早くなり
顔を赤らめる私…
いきなり朝までて…
そんな大胆なことさらりと言うなんて…


「おぃ!何か変な想像してないか?何もしないから安心せい!!」



「へ…変な想像なんてしてなへんし…」


焦る私…


「ぷっ 顔赤いと―!!」


「赤くないし!!」