そして、力也の隣が初めから、ひとみの特等席だったように力也の隣へ座った。 

私はもう一度、会場を見回した。そして学生達のほぼ中心に翔太郎を見つけた。
途端に結の心臓は高く鳴り始めた…


どうしたんだろう?私…


「結―こっちぃ ここに座り 北島君ごめん 変わってくれるぅ?」

と力也の前を指さしてひとみは言った。
ひとみに言われて断れる男はいないことをひとみは知っている…

前に座っていた北島がひとみに言われて渋々席を譲ってくれた。

何だか居心地悪いんですけど…


翔太郎はちらりと時計に目をやり


「じぁ 全員揃ったんで始めさせてもらいます!」


一声をあげた。


「グラスを持ってぇ―高くあげて!今日の出逢いに乾杯ぃ!」

「乾杯ぃ!!」


グラスは良い音を鳴らして会は始まった。

。。今日の出逢いに乾杯。。