なんか情けねぇ。
ドキドキドキドキ……
あー、マジうるせぇ。
眠てぇのに寝れねぇだろぅが!
俺の体を抱き枕みたいにしてしがみついてるせいで、さっきから心臓が……。
「……れ…ん…すきぃ……ムニャムニャ……」
お、おい!?
この態勢で好きとか言ってんじゃねぇ!
こっちが恥ずかしくなんだろぅが…///
しかも、れんって。
俺の事?
……いや、正確にはテレビの俺なんだろうな。
本当の俺は嫌われてるんだろうし。
なんか虚しいぞ、俺。
そんなにテレビの俺が好きなのか?
本物が此処にいんだけどなぁ。
左に姫華を抱きながら、右手で髪をかきあげる。
時間を指す物が無い部屋の窓からは、朝日が昇っていくのが見えた。
カーテンの隙間から差し込む朝日に照らされた、姫華の少し茶色い髪に触れていると、いつの間にか眠りに堕ちた。

