聞き直さなきゃ良かった。
………ううん、違うね。
向こうはきっと気づいてる。
だってさっきあたしは、みんなの注目を集めたんだし。
その証拠に、レンもこっちを見てるから。
「マジやべぇって!超カッコイイ!!俺、ちょっと挨拶してくるわ!」
「ちょっ、待ってよ!!」
何故か興奮気味な要くんは、あたしの声も聞かず、レンのテーブルへ小走りしてしまった。
あぁっ、
もうやばいんだってば!
要くんと付き合ってると思われちゃうじゃない!
どうしよ、どうしよ…
って。
なに焦ってんのよ。
あたし達はもう別れてるんだから別に関係無いじゃない。
レンにどう思われようと関係ないよ。
だけど……
あたし、見ちゃったんだよね。
レンの向かい側に座ってる人を。

