チリンチリン…
要くんがお店の扉を開けて、エスコートしてくれた。
「いらっしゃいませ。お待ちしておりました、海藤様」
綺麗な女性の店員さんが、丁寧にお辞儀をしてる。
カイドウ?
誰だっ!?
キョロキョロ辺りを見回すあたし。
「無理言ってごめんね。ありがと」
「えっ?要くん?」
要くんを見上げたら。
さっきの店員さんにウィンクしてるしっ。
っていうか、カイドウって要くんの名字?
「姫華ちゃん早く。おいてっちゃうよ?」
「え、ちょっ、要くんっ」
あたしは手を引かれてしまって
小さな疑問は後回しになった。

