そよそよと吹く夜風にあたってると、火照ってていた顔が少しずつ冷めていくのがわかる。
少し生暖かいその風は、初夏の気配を感じさせてくれた。
要くんに手を引かれて、居酒屋の裏にある公園に行くと、要くんはベンチに腰を下ろした。
あたしも促されるまま、隣に座る。
「そいつのことまだ好きなの?」
いきなりそんな事聞かれても。
あたしには答えなんかわからない。
好きなの?
またあたしが黙っていると、更に要くんは話し出す。
「姫華ちゃんをこんなやけ酒させちゃうような男、大したことないじゃん」
そんなの関係ないでしょ。
「俺なら絶対そんな顔させない」
「またまた何言ってんの、モテモテの癖に。二人でこんなとこいるの見られたら付き合ってるって誤解されちゃうじゃない」
ちょっと真剣っぽい目付きの要くんが嫌で……
冗談のつもりで言った。
なのに…

