「ねぇねぇ、5人じゃないの?」
隣の綾女ちゃんにそっと耳打ちしてみる。
すると、それが聞こえてしまったのか、綾女ちゃんの向かいに座ってた男のコがこっちを見た。
「ごめん、1人撮影で遅れてんだ」
「あ、そうなんですか。すいません」
なんだ、来るのか。
ちょっと抜けれるかと思ったのに。
あたしは答えてくれた男のコに会釈してから、琉奈をちらっと見た。
………。
スッゴい楽しそうに笑ってた。
つんつん
綾女ちゃんが肘であたしをつついてきた。
「どうしたの?」
「あの人とあんまり話しちゃダメだよ!」
「何で?」
「琉奈お気に入りの要(カナメ)君。やっぱりカッコイイよね…さすがメンエクだよ」
「何?」
聞き返すと、綾女ちゃんは驚いた顔であたしを見た。
「まさかメンエク知らない!?」
「……う…うん。男のコの雑誌とか見ないし」
今度はもっと小さな声で言った。

