また自分で穴に落ちた。
余計なとこで出て来ないでよ。
思い出させないでよ。
あたしを苦しめないでよ。
……まだ好きだって思い知らさないでよ。
「あたし、メイクしてあげる!」
は?
「こんなに可愛いのに、メイクしないなんて勿体ないよ!」
「いいよ…あたし今日何も持ってないし」
出来るだけ笑顔を崩さないようにして、お断りした。
第一、合コンなんてどうでもいいし。
だけど、斜向かいの女の子は引く様子もなくて
「絶命もっと可愛くなるよ!」
鞄を持って、あたしの隣に座った。
琉奈ぁ……
助けを求めて隣を見たら。
えっ!?
メイクしようとしてる女の子を、凄い形相で睨みつけてた。
………琉…奈?

