胸を叩いたり足をバタバタさせたりして、やっとの思いで離れた唇。 「ちょっと!!なにすんのよ! 言ったでしょ!?あたしはそんなお手軽じゃないんだってば!!!」 「そんなこと、知ってらぁ…」 「じ、じゃあどうしてっ…」 蓮は一瞬切ないような寂しいような、何とも言えない色っぽい顔をした。 その意味がわかるまで、そう時間を必要としなかった。 だって、またすぐに蓮があたしを抱き寄せて、甘い声で囁いたから。 「お前の全部が俺を欲情させんだよ。」 きゅん…… あたしの胸は音を鳴らしたの。