だけどあたしの意見なんか無視して、ご丁寧に目をつぶって待ってる。
ドキドキ
するわけないじゃない。
キスなんて、キスなんて……
ドキドキドキドキ
あ~もうっ!!
うるさいってば!!
ドキドキバクバク言い過ぎなのよ!
静まれ!あたしの心臓!
あたしが一人でパニクってたら、蓮がぱちっと目を開けた。
「マジうるせぇ…。さっきからバクバク聞こえてんぞ?
つかお前さぁ、俺の言う事聞けねぇの?」
またニヤッとしてる。
ニヤッと…ね。
一瞬悪魔かと思ったよ;
しかもあたしの心臓の音聞こえてたんだね;
最悪。
だけど次の瞬間、あたしは確信したよ。
「じゃあ、とりあえず今から俺の女な。」
「へ?」
言ってる意味がわかんなくて情けない顔しちゃったじゃない。
でも、オンナ?
…ってなに?
しかも"とりあえず"ってどうゆうこと??
だけどこの男は、平然とした顔でもう一度同じ台詞を言ったの。
悪魔だ。
間違いない。
そしてあたしはこの悪魔に悪い夢を見せられてるんだ。

