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しまった!
爆睡しちゃってたよ!
目を覚ますと、部屋は真っ暗になってて何にも見えない。
しかもソファーにもたれてたみたいで、微かに蓮の息がかかってる気がする。
だけどはっきり感じるのは、繋いだままの手の温もり。
少しずつ目が慣れてきて、蓮の顔がぼんやりと見えてきたんだけど。
……目、開いてますよね。
っていうよりも、めちゃくちゃ見てません?
ドキドキ
一瞬にしてあたしを支配した、胸の高鳴り。
だけど視線を逸らすことが出来ないんだ。
暗くったってわかる。
凄く優しい目で見てるんだもん。
ドキドキを隠すように、あたしはなんとか声を出す。
「ご、ごめんっ!こんなとこで寝ちゃってた!…ね、熱は?大丈夫?」
吃るし、不自然な喋り方になっちゃったよ。
「余裕。お前のおかげだな、サンキューな。」
まさかお礼を言われるなんて思ってもいなかったから、余計に胸の苦しさが増した。
だけどそんなあたしの胸の内を見透かしたように、蓮はニヤッと笑う。
「つかお前さぁ、いつまで握ってんの?」
繋いでる手に視線を落とす蓮。
あたしは恥ずかしくなって急いで手を離した。

