カタン…
制服から私服に着替えてリビングへ行くと、蓮はまだすやすやと眠っていた。
起こさないように静かに近寄って、蓮の首にそっと手の甲をあてる。
「まだ熱い…。」
そらそうよね。
あたしがシャワー浴びてるこの短時間で高熱が下がる訳が無いよ。
濡れた髪の毛をタオルで乾かしながら、蓮の寝顔を観察した。
何度見ても綺麗な顔。
長い睫毛にツンと高い鼻、分厚過ぎない色っぽい艶のある唇。
……あたし、この唇に奪われたんだよね。
見れば見る程、蓮は女の子みたいに綺麗。
ドキドキ
観察しといて、なんだか自分が恥ずかしくなってきたよ。
ただ見てるだけなんだけどなぁ。
「……う、んー………」
蓮は、苦しそうに少しだけ寝返りをうつ。
そのせいで、こっちを向く感じにちゃったよ。
ドキドキ
まただ。
こっち向いただけじゃないの。
何をドキドキする必要があるの?
だけど、知ってるよ?
このチクチクするような胸の痛み。
あたし、もしかして…
もしかして、蓮のこと?
すきなのかな。

