俺様☆姫様★王子様 【完】




カタン…






制服から私服に着替えてリビングへ行くと、蓮はまだすやすやと眠っていた。


起こさないように静かに近寄って、蓮の首にそっと手の甲をあてる。





「まだ熱い…。」



そらそうよね。

あたしがシャワー浴びてるこの短時間で高熱が下がる訳が無いよ。



濡れた髪の毛をタオルで乾かしながら、蓮の寝顔を観察した。



何度見ても綺麗な顔。
長い睫毛にツンと高い鼻、分厚過ぎない色っぽい艶のある唇。

……あたし、この唇に奪われたんだよね。


見れば見る程、蓮は女の子みたいに綺麗。





ドキドキ





観察しといて、なんだか自分が恥ずかしくなってきたよ。
ただ見てるだけなんだけどなぁ。




「……う、んー………」



蓮は、苦しそうに少しだけ寝返りをうつ。


そのせいで、こっちを向く感じにちゃったよ。




ドキドキ





まただ。



こっち向いただけじゃないの。
何をドキドキする必要があるの?




だけど、知ってるよ?
このチクチクするような胸の痛み。




あたし、もしかして…





もしかして、蓮のこと?













すきなのかな。