気がついたらあたしは重い蓮を引きずって、自分の部屋に入れていた。
ベッドに乗せるのはさすがに無理で、リビングのソファーまで脇を持って寝かせる。
「はぁ……、疲れた。」
まだ4月なのに汗だくになったあたしは、自分の状況よりも蓮のことが心配になる。
あたしと蓮のおでこに手をあててみる。
「熱っ!」
かなり熱があるみたい。
蓮は火傷しそうなくらいに熱かったんだもん。
急いで冷蔵庫から冷却シートを取り出して、それを蓮のおでこに貼った。
肩で息をしてた蓮に布団をかけてあげてから寝ているのを確認して、あたしはシャワーを浴びにバスルームへむかった。
シャワーを浴びながら、自分を落ち着かせる。
「どうして蓮はあたしの部屋の前で倒れてたんだろう……」
熱のせいで自分の部屋と間違えた?
だけどまたコンビニの袋とビール持ってたよね。
前と同じじゃない。
だいたいあたしの部屋の方が奥なんだし、間違えるわけないよね。
……だとしたら、熱があるのにわざわざ何の用があって来たの?
あたしは理解出来ない蓮の行動にたっぷり疑問をもちながらバスルームを後にした。

