授業が終わって琉奈ちゃんの部屋で過ごすのが日課になってたあたしは、今日も一緒。
……の筈だったのに。
「今日は中学時代の友達と遊ぶ約束してるんだよね…。」
琉奈ちゃん、あたしを見捨てないで!!
あたしをあの部屋で一人にしないで!
なんて言えるわけもなく、あたしは笑顔で応える。
「そっか!じゃあ今日は自分の部屋に帰るね。」
琉奈ちゃんは「ごめんね」って言って、A塔に入ってっちゃった。
あたしは仕方なく、とぼとぼ迷路のようなB塔の自分の部屋へ帰る。
螺旋階段を上る度に、この先の扉を開けるのが恐くなるの。
蓮に鉢合わせしたらどうしようって。
会ったらまた変な事するんじゃないかとか考えちゃうんだもん。
だけど、あいつの部屋の前を通らないと部屋に帰れない。
螺旋階段から出る扉の前で躊躇ってしまったけど、開けなきゃ仕方ないんだもん。
今日も勇気を出して、金色のドアノブを回した。

