Never say good-bye

体が動かない。


嫌じゃない。


彼の心臓の鼓動が聞こえる。

暖かくて優しい唇。


生まれて初めてこんな暖かさがあると知った。



唇が離れると、あたしの顔が真っ赤になっていくのが分かった。


「ごめん。急に。」


これが恋の始まり?


これが恋?


初めて知った人を恋しいと思う気持ち。



愛しいと思う気持ち。



「やっぱり。こんなことしたから駄目だよね。」


そういって彼は立ち上がった。


「あたしで、よければ。」


何言ってるの?
あたしの口!?


「えっ?」


驚いた顔でこっちを見つめた。


「本当?」


「はい。」


「ありがとう。これからよろしくな。俺仙崎大翔。大堂学園高等学校3年。」

「あたしは、咲季。谷風咲季。桜ヶ丘女子高等学校1年生。」


「お互いに進学校だね。」

本当にそうだと思う。



でも学歴なんて関係ない。

本当に愛しているかどうかなんだから。



生まれて初めての恋。


胸が張り裂ける位熱くて夢中になっていくのが分かった。


愛して、愛される。


これが運命的な出会いなんだ。