あたしが一番嫌だった検査がある。


それは心臓カテーテル。

脚の静脈から管を通し、心臓の様子を見る検査。


まず脊髄に太い麻酔の注射をされる。これが本当に痛くて当時まだ小さかったあたしは、もう泣き叫んで抵抗した。


3人がかりで、押さえられエビのように丸められ、脊髄に打つ。これが終われば何も痛みは感じない。


体を痛めつけられるのが嫌だった時期もあった。


小学6年生の時。

女の子はお洒落をしたり恋をしたり忙しい。そんな女の子に憧れていて、でも学校の女の子達は、肌が白くて、腕にアザなんてなくて自分とかけはなれ過ぎていて、落ち込んだ。


あたしは、いつも点滴をしている手は真っ青になりアザだらけ。肝臓が悪かったから、あたしの肌の色は黄色っぽくて、カサカサしてて、全てが違っていて、もう死にたいと思う程だった。